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個人投資家は海外債券のアセットクラスを持つべきか?

本ブログ記事「山崎流マネーここに注目の記事「個人に債券投資は難しい」への疑問」に多くのコメントを頂いた。そこで、
個人投資家が海外債券アセットクラスを持つべきかどうかについて、自分なりにまとめてみた:

  • リスク許容度の高い人は国内株式と海外株式のみでのポートフォリオもありではないかと思う。
  • リスクを若干下げる必要がある場合、現代ポートフォリオ理論上は、海外債券を入れることで分散効果を働かせることが可能になる。
  • ただし、海外債券を入れることで為替リスクを負いすぎになることも多く、為替リスクを取るなら海外株式でより多く取った方が良いという考え方も一理ある。

海外債券に投資する場合、何に投資すれば良いのかについてもまとめてみた:

  • 海外債券アクティブファンドは一般的に信託報酬が高く、投資対象としては考えにくい。実際の平均パフォーマンスもインデックスファンドより劣る。
  • 海外債券インデックスファンドは小額からの投資が可能だが、信託報酬は最も安いものでも三菱UFJ世界国債インデックスファンドの0.63%と若干高め。
  • 海外債券ETFの場合、インデックスファンドより初期手数料は高めだが、信託報酬は0.2〜0.3%程度にすることが可能。ただ、毎月分配され課税されるため非効率。
  • ゼロクーポン債での個別海外債券投資の場合、インデックスファンドより初期手数料は高めだが、信託報酬はかからず節税も可能。償還期間を分散させて米国とフランスのゼロクーポン債を半々づつ持つことで、インデックスに近い運用が可能。

結論としては、為替リスクをどう考えるかによって海外債券のアセットクラスを持つかは分かれ、海外債券に投資する場合はゼロクーポン債による投資が有効ではないかと思うがいかがだろうか。

関連記事:
・外債運用に関する山崎元氏への反論

コメント
http://1oooku.com/04kawaserisuku.html
↑こちらのページにありますが、為替の標準偏差は10%行くか行かないか程度のようですね。
コレだけ為替で動くのなら、債券で為替リスクを取るのはワリに合わないと思います。

分散投資で全体のリスクが減る、とややこしく考えるよりも、リスク資産を減らした方がリスクは減る、と考える方が簡単なように思いますがどうでしょう。

しかし海外債券のETFや投信は案外手数料が高いのですね。ちょっと意外です。
  • ny
  • 2009/07/16 1:39 AM
三菱UFJ 世界国債インデックスファンド(年1回決算型)
信託報酬 純資産総額に対して、年率 0.63%(税抜 0.6%)

上記が最安では?
  • nanashi
  • 2009/07/16 8:32 AM
そういえば、一回質問したことがありましたね^^

http://blog.goo.ne.jp/yamazaki_hajime/e/0199ff2a4664bff5eb0bd56008a04a4b
>>預金王さま

KKRの基本ポートフォリオの資産構成には現時点で外債が含まれていませんが、あまり為替リスクが大きくない外国債券(デュアルカレンシー債)が少々入っています(資産の許容幅の範囲内で)。私が運用担当者なら買いませんが、運用委員としての判断は、「それくらいなら、いいんじゃない」です。

もっとも、将来の問題としては、KKRくらいの運用規模があると、外債を基本ポートフォリオに組み入れることを考えてもいいと思います(ただし、為替リスクの統合的なコントロールが同時に必要でしょう)。

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/market/opinion/yamazaki/yamazaki_20090323.html
>期待リターンと分散でバランスを取るアセットアロケーションの方法(ミーン・バリアンス法)を使うと、印象として小さな(たとえば1%の)期待リターンの変化で、組み入れ率は大きく変わる。


日本株が多い人は、外債を入れると分散効果は期待できるようです。
  • 預金王
  • 2009/07/16 9:31 AM
nanashiさん

ご指摘ありがとうございます。その通りでした。
  • ゆうき
  • 2009/07/16 11:43 AM
 私、一個人の意見としては、現行の税制下で外債の非課税枠を使えばという条件付きで、ゆうきさんと同じく、外債インデックスファンド、外債ETFよりもゼロクーポン債(ストリップス債)に賛成です。今が買い時かどうかは別話ですが。

 この話題、外債の販売価格が不透明だとか、為替はゼロサムゲームだとか・・・。また、外債インデックスファンドは償還まで5〜7年程度?の中期債かつ利付債、具体的にはシティ世界国債インデックス。

 ゼロクーポン債(ストリップス債)は満期まで1、2年程度の短期債から30年以上の超長期債まで様々販売されていて、全く、現地通貨ベースでの値動きが違います。勿論、長中短、混ぜてラダー型にするとか、ダンベル型とか戦略もあるようですが。

 山崎氏の話も含めて、何方のコメントも”抽象的”。そこで、これらの値動きや販売&為替手数料まで含めた”実績値”も必要かと。実際、現実どうなのよと言うことで。
(続く)
  • Werder Bremen
  • 2009/07/16 5:25 PM
(続き)通常、年金基金、企業年金で使う外債は、先程、挙げたシティー世界国債インデックス(除く日本)だと思います。期待収益率4〜5%程度?そこで、円ベースの昨年、一年間の値動き(0131B079)、MSCIexJpn外国株式インデックス、円ベースでの値動き(0131A079)の比較チャート(↓)。
http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=0131A079&ct=z&t=1y&q=l&l=off&z=m&p=&a=&c1=0131B079&bc=%E6%AF%94%E8%BC%83
株が下がっても、債券は上がるが、”円高”で昨年、一年間は分散しても効果無しと言われた所以です。

ところで、一方、ドルベースのチャートになりますが、昨年、一年間の20年超米ドル建てゼロクーポン債に相当するETF(EDV)とS&P500の比較チャート(↓)。利付債で短期債(SHY)、中期債(IEF)、長期債(20年超、TLT)もおまけで。
http://finance.yahoo.com/q/bc?t=1y&s=EDV&l=on&z=m&q=l&c=&c=%5EGSPC
株の谷と債券の山の位置はズレてますが、アメリカ人がドルベースでS&P500とEDV相当の長期ゼロクーポン債を保有していれば、株&債券と分散投資して、それなりに有効だったことになる?

因みに日本国内で一般に販売されている外債インデックス(0131B079)の30%程度含まれている米国債部分はIEFです。あまり効果がなかった?

米ドルベースでは大凡、判ったが円ベースでどうなのよという疑問も。勿論、読者の皆様の多くは日本国内に居住する日本人。そこで実例、一例を。

2026年償還の米国債(割引債、ゼロクーポン債)

99年5月に額面100$に対して22$(1$=122円)で購入

08年12月 62$(1$=91円)で売却

これらは売買&為替手数料込。為替差損が25%も有りながら、円換算で7%超で10年間複利運用したことになる。先程、紹介したEDV(長期割引債)とIEF(中期利付債)のチャートを見れば一目瞭然でバブリ度合い、効果が全然、違う。

山崎氏の「為替リスクを負ってまで外債投資する必要はない」と言う話は、う〜ん、そうなのかな〜?という実感、実体験があります。

但し、これは特殊な話でもあるかなと付け加えておきます。一般には、何度か挙げたシティー世界国債インデックスを念頭におく。この実例は、長期割引債の話。しかも、昨年、一昨年と1.株、2.REIT、3.コモディティと大暴騰、大暴落。分散投資の根幹理論、正規分布(±2σ)ではなく、ベキ分布?少なくとも昨年は?1〜3の順で学習、経験して4.米国債もバブル?債券に順番が回ってきたの?ベキ分布で棒上げして後、暴落するの?
 それだったら売った方が良いねとタイミング投資(売却)したのも事実です。それと、二つ前の7/14の記事、10番目のコメントに書き込みしたように山崎氏は、理由は妥当と思われますが、実際に金融商品を買っていない(↓)。
http://www.globis.jp/850
ここは、キューバでも北朝鮮でもありません。言論の自由が一応、保障された民主主義国。「カストロの馬鹿野郎!金正日のクソ!」と吠えても憲兵隊に拘束されません。山崎氏も言いたようにどうぞ。バックグラウンドは・・・こうなのねと、念頭に置いて話を聞けば良いのでは。
  • Werder Bremen
  • 2009/07/16 6:42 PM
通貨による分散効果は一定の評価ができるのですが、収益としては円ベースで考えて、さほど魅力はありません。金利が高いときに買うというのは、株式を安いときに買うと同じで、あくまで結果論だと思います。(為替レートがさらに大きく反応します!)

http://manabow.com/qa/foreign_currency.html
>為替相場では、たとえばある為替レートで円を売って米ドルを買う投資家がいた場合、市場のどこかに同じ為替レートで同じ金額だけ円を買って米ドルを売る投資家がいることを意味します。その後に円高が進むと、前者は為替差損を被りますが、後者はそれと同じ金額だけ為替差益を得ることになります。つまり為替相場とは、極論すれば結果が当たりか外れのどちらかしかない、いわゆる「ゼロサムゲーム」の世界なのです。

為替ヘッジを個人がやるのは合理的でないことから(手間もコストもかかる)ウエイトを大きくしないことがポイントかもしれません(全くダメとはいえません)

  • 預金王
  • 2009/07/16 10:31 PM
こんにちは

外債はリターンの割には為替の影響が大きいので良くないとよく言われますし、値動きを毎日みておりますと確かにそう見えます。しかし、ちょっと長めの期間で見ますとそうでもないような気もします。

下記URLは2つの投信を10年の期間で比べたものです。
【54314013】PRU海外債券マーケット・パフォーマー 赤線
【54313013】PRU海外株式マーケット・パフォーマー 青線

http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/chart/?code=54313013&ct=z&t=ay&q=l&l=off&z=m&c1=54314013&c2=&c3=&c4=&bc=

  • Tansney Gohn
  • 2009/07/18 4:44 PM
最近のギリシアとユーロに関連してお聞きします。ユーロのゼロクーポンは仏国債だけですが仏国債へ集中投資する事への危険性はどうお考えですか?
ドイツが救済を見送りギリシアがユーロを離脱するとしたらEC加盟国の国債の信用とユーロの信用は別だという事になります。
ドルゼロクーポンとユーロゼロクーポンの比率は米国債とユーロ債の比率でなく米国債と仏国債の比率にすべきという気がするのですがいかがでしょうか?
  • のりお
  • 2010/02/24 10:39 PM
もちろん、その方がベターであることは確かでしょう。フランスのカントリーリスクをどの程度と見るかの違いでしょうね。
  • ゆうき
  • 2010/02/24 11:17 PM
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