Q1. なぜ投資をする必要があるのですか?
超高齢化・超少子化の日本では、多くの人にとって年金のみでは老後の必要生活資金を確保することが難しくなります。また、子どもが高校生・大学生の時期の教育費・養育費は収入を上回ることが少なくありません。良く分散された長期投資は預金よりも高い収益を得られる確率が高くなります。ちなみに、年金や保険は債券や株式で運用されており、自分自身では投資をしていないと思っている方も、すでにこれらを通じて投資をしています。
Q2. なぜ長期投資が良いのですか?
理論上、デイトレードなどの短期売買の儲かる確率(期待リターン)はトントンで、株式売買手数料の分だけマイナスです。一方、よく分散された長期投資の期待リターンはプラスであり、資本主義社会が続く限りは短期売買よりも有利になります。
Q3. なぜ分散投資が良いのですか?
例えば国内債券、国内株式、海外債券、海外株式などの各資産クラスは、それぞれ異なる値動きをすることがあり、こういった資産を組み合わせることで比較的に小さいリスクでより高いリターンを得る確率が高くなります。
Q4. どのように資産配分すれば良いのですか?
まずは最低でも生活費6か月分の生活防衛資金を確保することが必要だと思います(生活防衛資金の目安はいくらか?〜投資デビュー時の最低貯蓄額を考える参照)。リスク資産の配分については、リスク・リターンをベースにした最適配分、時価総額ベースの配分、均等配分の考え方があります(リスク資産のアセットアロケーション(資産配分)を簡単に考えるための7パターン参照)。なお、インデックス投資ブロガー39人の資産配分の平均値はこちら、本ブログ管理人のポートフォリオはこちらに掲載しています。
Q5. なぜインデックス投資が良いのですか?
日経平均やTOPIXなどの指数をインデックスと言い、平均的な指数に連動した投資法をインデックス投資と言い、インデックスに勝つことを目指して運用することをアクティブ運用と言います。しかし、実際には平均してインデックスファンドよりもアクティブファンドが勝っているわけではなく(維持コストの分だけ負けている)(モーニングスターのアクティブ&インデックス比較参照)、インデックスに勝つファンドを事前に見分ける方法はないと言われています。したがって、維持手数料の安いインデックス投資をすることが合理的です。
Q6. おすすめの商品は何ですか?
国内株式のインデックスファンドであれば信託報酬が0.2%以下のもの、日本以外の先進国株式(MSCI-KOKUSAI連動)のインデックスファンドであれば信託報酬が0.25%以下のものを選べば、間違いはないと思います。
Q7. どこで口座開設すればよいでしょうか?
手数料が安いインデックスファンドを数多く扱っている楽天証券やSBI証券などのネット証券で口座を開設することをお勧めします。課税コストを低くするために、NISA口座やiDeCoの活用もおすすめです。
Q8. なぜ積み立てが良いのですか?
定期的に同額で投資していくことをドルコスト平均法と言い、自分でタイミングを見て投資をすることをタイミング投資と言います。一概にどちらが有利とは言えませんが、初心者は株価が割高な時に買ってしまいがちな傾向があるため、まずはドルコスト平均法で定期的に積み立てをするのが無難だと思います(詳しくは長期分散インデックス投資における売買タイミングの22パターン参照)。
Q9. なぜリバランスが必要なのですか?
長期で運用していると目標の資産配分とずれてくることがあり、目標の配分に戻すことをリバランスと言います。個人の資産運用では1年に1回程度のリバランスでも十分と言われています。タイミング投資を行っている方は、手数料のかかるリバランスは行わず、各資産への新規投資額でバランスを調整している人もいます。
Q10. 投資をやめたくなったらどうすれば良いですか?
過去の危機後の世界の株価の動きを眺めたり、公的年金が投資を続けていることを確認したり、長期投資の本を読み直したりと方法は色々あります。人気投資ブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー」には「売りたくなったら見る言葉」というカテゴリがありますので、そちらもオススメです。
Q11. 資産配分や長期投資をもっと勉強したい場合はどうすれば良いですか?
インデックス投資を知るためのオススメ本5冊をぜひご覧ください。また、少々難解な説明もありますが、インデックス投資・早期リタイア・海外旅行ノウハウ集にも多くのノウハウが収録されています。
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- 2010.12.18 Saturday
- カテゴリ:資産運用全般
- comments(3)
特にインデックス投資を指向する場合にはやってはいけない選択肢だと思います。期待して相談しても費用対効果も含めて考えれば、たとえば山崎元さんの「超簡単 お金の運用術」を一冊読む方が遥かに上でしょう。