震災復興計画では人口減少に対応したコンパクトシティの実現を

このところ東日本大震災の被害額や震災復興財源に関するニュースが盛んに報道されているが、肝心の震災復興計画のビジョンはあまり聞こえてこない。
復興計画の重要性は、過去の歴史に学ぶべきだろう。1923年の関東大震災で甚大な被害を被った東京を復興させたのは、帝都震災復興計画だった。後藤新平の当初のプランから縮小してしまったとは言え、都心の道路、区画、水道、ガス、公園、学校などはこの復興計画によって大きく近代化した。一方、太平洋戦争後の戦災復興計画では、ドッジラインによる緊縮財政のために都市計画が不十分なまま野放図に都市化が拡大。現在に至っている。

つまり、内堀通り、靖国通り、昭和通りなど、現在の東京中心部の主要道路網は、関東大震災後の震災復興計画によって整備されており、逆にこの時に整備しなかったら、東京の渋滞は今よりももっとひどくなっていたかもしれない。

では、今回の東日本大震災の復興計画は何を目指すべきか。それは人口減少に対応したコンパクトシティ化である。これから日本の人口は一気に減少する。単に震災前のインフラを再建してもすぐに過剰設備となってしまう。津波や地震に強い場所に集約し、人口減少に伴って縮小可能なインフラを整備。空いたスペースは公園整備などで生態系の再生を図るべきだろう。

関連記事:
・コンパクトシティ化・減築が必要な理由

コメント
まったくの同意です。
自分も「集住」などのキーワードでブログ記事を書こうと考えていましたがここまで完璧には書けないです・・・。
  • とよぴ〜
  • 2011/03/24 5:59 AM
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 今回の東北関東大震災からの復興計画の話はあまりニュースになりません。15兆円だとか20兆円だとか、お金の話ばかりが話題になりますが、具体的にどんな町を作るのかという点が見えてきません。  大規模な津波が今後もあることを前提にすると、基本計画として、
  • 乙川乙彦の投資日記
  • 2011/03/26 5:00 AM

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