民主党が厚生年金基金の公的年金部分(代行部分)の積み立て不足について、厚生年金加入者全体の保険料で補填する検討に入ったとのこと(毎日新聞)。
記事によると、2010年度末時点で全厚年基金595基金中213基金は代行割れし、不足額は総額6000億円超。AIJに委託していた資金がすべて消失した場合、委託していた総合型基金(73基金)のうち、51基金が代行割れとなること。不足額は2134億円に上り、穴埋めには加入者1人当たり64万円が必要とのこと。
厚生年金の一部を厚生年金基金に代行運用させたことは、制度上の欠陥であることは確かだが、現行制度の下で代行部分の運用の失敗を厚生年金が負担するとなると、モラルハザードに繋がりかねない。
原則的には厚生年金基金の運用失敗は、各厚生年金基金、企業、加入者で負担するのが妥当だろう。政府は、各企業が年金倒産しても事業再生をスムーズに実施できるよう支援すれば良いのではないか。
関連記事:
・AIJ事件が明らかにした企業年金の構造的課題
厚生年金の一部を厚生年金基金に代行運用させたことは、制度上の欠陥であることは確かだが、現行制度の下で代行部分の運用の失敗を厚生年金が負担するとなると、モラルハザードに繋がりかねない。
原則的には厚生年金基金の運用失敗は、各厚生年金基金、企業、加入者で負担するのが妥当だろう。政府は、各企業が年金倒産しても事業再生をスムーズに実施できるよう支援すれば良いのではないか。
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- 2012.03.18 Sunday
- カテゴリ:年金運用
- comments(2)
http://president.jp/articles/-/5684?page=2
厚生年金本体の積み立て不足が第1のモラルハザード、天下り先厚生年金基金の延命が第2のモラルハザードではないかと思います。