ノムラ日本株戦略ファンド〜投信の悲劇的な歴史

ノムラ日本株戦略ファンドは、ITバブルの頂点となった2000年2月に運用をスタートし、その後の日経平均の大幅なダウンとともに基準価格が60%低下してしまった悲劇的なファンドである。投資信託の悲惨な歴史を知る上で、欠かせないファンドである。
ノムラ日本株戦略ファンドの問題点を以下にまとめてみた。

・ノムラ日本株戦略ファンドを設定するタイミングが悪すぎた。1990年のバブル崩壊から10年、多くの人が98年からの株価回復で底入れしたと勘違いしていた。多くの投資信託が天井で設定されるという典型的なパターンである。

・ノムラ日本株戦略ファンドの購入手数料は3.15%、信託報酬は1.9%と日本株のファンドとしてはかなり割高である。

・1兆円という募集額が大きすぎた。小回りが利かず、多くの銘柄を先読みされて割高で購入することになった。結果的に、TOPIXが50%ダウンだったところが、ノムラ日本株戦略ファンドは60%ダウンと大きく下回り、未だにTOPIXを下回ったままだ(Yahoo!ファイナンス参照)。

・野村證券100周年記念ということで、1兆円の募集額を打ち立てたが、実際はお得意先への強引なセールスが目立った。「社運をかけた」というのが売り文句だったそうだが、基準価格が60%ダウンしてもびくともしていない。そもそも、他人の資産を運用するのに社運をかけられたらたまったものではないのだが・・・

* * *

このように、ノムラ日本株戦略ファンドの問題点を見てみると、日本の投資信託の持つ問題点が凝縮されていることが分かる。ちなみに、ノムラ日本株戦略ファンドの問題の詳細は、菊池誠一著「投資信託を読む」に詳しい。

関連記事:
・ノムラ・オールインファンドは買いか?
・ノムラ・グローバルオールスターズはアンバランス型ファンド?
・野村世界6資産分散投信は買いか?

コメント
最近ノムラ日本株戦略ファンドで感じる事は、野村證券が世間を騙す戦略としか思えない。野村の基幹ファンドと言い購入手数料は3.15%も取りながら、一度も分配金も出さず、更に野村の幹部一人として責任もとらず。無責任な運用を続け、未だにTOPIXを下回ったままで、更に問題なのは、最近売り出している『マイストーリー』のパンフレットで1969年から現在まで、日本株が15.2倍になっていると日本株ファンド組み入れの優位性をうたっている。それなら何故当該ファンドの基準価格まで戻せないのか不思議である。要はリスク宣言をしていれば、次から次に新しいファンドを売り出して適当に運用し、野村が食いつぶしているとしか思えない。
悪く言えば、大掛かりの詐欺である。こんな事が許されている事態が異常で、少なからず影響を受けている関係業界も認識し、野村に強く反省を求めるべきと思う。

  • 山本勲
  • 2006/12/28 11:17 AM
【相談/質問:長期投資での下げ相場への対処法について】

はじめまして。この記事で、かつて「大和ワールドオープン」という投信で元本を半分に減らした経験を思い出しました。勉強不足で恥ずかしいのですが「長期投資なのだから下げていても動じない」と、購入後ほったらかしのまま、償還を迎えたのです。

その後、アセットアロケーションの考え方を知り、実践しています。今はさすがに「長期投資だからほったらかしでいい」とは思ってませんが、それでも自分の考えに自信が持てません。以下のような局面では、どのような対処法を考えてらっしゃいますか? たいへん初歩的なことで恐縮ですが、教えていただければ幸いです。

1)保有商品が数年に渡ってゆるやかに下落し続けている場合

違う値動きのする商品に分散投資しているのですが、そのうちのひとつののパフォーマンスが数年に渡ってよくありません(具体的には「日興米国短期債オープン」という投信で、たとえば5年のトータルリターンはマイナス0.1%です)。保有し続ける理由は、まず「確かにほかとは違う値動きをしているから、まさにアセットアロケーションの考えを実践!? マイナスのぶんはほかの商品のプラスがカバーしている!?」という判断。そして「下落し続けているもののゆるやかで、期待リターンから激しく乖離していない」ことです。以上の判断で、購入以来なにもしていません。結局、またほったらかしにしているだけでは? と自己嫌悪です。

このような局面では、どのような対処法をお考えですか? 具体的には「このファンドのチョイス自体がよくない」という話もあると思いますが、今後ほかの商品でこういうことが起きたときにも参考にさせていただきたく思います。

2)いくつかの商品が違う値動きをはじめた場合

いくつかの商品がゆるやかでない下げ相場に転じ、よく分散投資のテキストに使われるグラフのように違う値動きをはじめた場合は、どのような対処法をお考えですか? 私はいままでこんなケースになったことはありません。もしなったら、保有商品はそのままに、別の流動性資金で、上げ相場のトレンドを追った別商品か、今後上昇が確信できる下げ相場の別商品を買おうと考えていますが、自信がありません。

3)世界的な激変などで全商品が下げ相場へ転換した場合

もしそんな時が来たと自分が判断したときには、一斉に円預金など流動性資金に変えようと思っていますが、この考えにも自信が持てません。というのも、以前長期投資の本で「過去の恐慌やバブル崩壊や、そういうものをすべて飲み込んで経済は成長を続けてきた」というのを読んだからです。このような局面では、どのような対処法をお考えですか?

以上、長々と申し訳ありません。お時間あるときにお答えいただけたらうれしいです。よろしくお願いいたします。






  • gerhard
  • 2007/07/06 6:55 PM
すみません、少しシャシャリ出ますと、

私なら

1)について
ご自分のアセットアロケーションがお決まりでしたら、「日興米国短期債オープン」のかわりに米ドルMMFに置き換えます。

2)について
とくに、マクロ的に判断の自信が有るならば、資産ごとにウェイトを少しづつ変えてゆくのも手ですが、とくに自身が無ければ、最初に決めたアセットアロケーションの割合を崩さないようにリバランスをしてゆくだけでもいいと思います。

3)について
「一斉に円預金など流動性資金に変える」というのは最悪のチョイスで、「全商品が下げ相場へ転換」しない為に相関性の低い分散投資をしているのです。
下げ局面でも利益を狙えるヘッジファンドなどをポートフォリオに加えておくのも手かもしれません。

上記は私の場合ですが、よければご参考までに。
  • Silk
  • 2007/07/06 9:57 PM
Silkさんこんにちは、アドバイスありがとうございました。

長期投資やアセットアロケーションについては、本やFPさんやこちらのサイトなどなどを頼りに独学で勉強していますが、商品購入についての情報が多いのに対し、保有中どうすればいいかという情報にはめぐりあう機会が少ないように思います(長期投資に限らず、購入についての情報が多いのに対し、売却やホールドについての情報は少ない気がします。証券会社とかが商品を売りたくて購入についての情報を充実させると考えれば、当然なのでしょうが‥‥)。

なので、たいへん参考になりました。過去、下落相場でもほったらかしにしてしまうことがたびたびあったので、今後も下落しているからといってあわてふためくことはないと思いますが、それでも下落相場って精神的によくありませんよね。そんなときに自分がどういう心構えでいればいいのかの指針になりました。

とくに、3)の局面での私の判断は「最悪のチョイス」だったということで、指摘してもらえて本当によかったです。一斉に円預金などに変えて、相場が落ち着くまで傍観するのがいいかななんて思っていたものですから‥‥。

それでは、ありがとうございました。
  • gerhard
  • 2007/07/11 5:06 PM
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