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人手不足による企業倒産件数が増加〜賃金上昇期のブラック企業倒産は必然では?

人手不足による中小企業の倒産件数が増加しているとのこと(SankeiBiz)。
記事によると2014年上半期に求人難による倒産が10件、人件費の上昇による倒産が10件。2013年は年間を通してそれぞれ10件と9件だったため、今年は半年で既に上回るペースとなっているとのこと。2014年上半期の計20件のうち建設業が8件を占めるとのこと。

市場全体で賃金が上昇している中では、不当に低賃金を維持しようとするブラック企業やコストの上昇を価格に転嫁できない企業が淘汰されるのは必然だろう。市場全体の求人が拡大しているのであれば、個別企業の求人難・人件費上昇による倒産件数の増加は大きな問題ではない。

問題はこの人手不足が、震災復興事業の集中、安倍政権の公共事業拡大、東京オリンピック開催等に伴う一過性のものである可能性が高いことだろう。

関連記事:
・人手不足なのに公共事業を増やす本当の理由〜消費税10%増税への布石か?

コメント
>市場全体で賃金が上昇している中では、不当に低賃金を維持しようとするブラック企業やコストの上昇を価格に転嫁できない企業が淘汰されるのは必然だろう。

勤労統計調査によると、市場全体の賃金が上昇しているわけではないと思います。4月、5月の所定内給与の伸び率はむしろマイナス。一部目先で名目が上昇したのは、ベースアップではなく一時金によるもの。実質で見れば、見事にマイナスです。生活水準の低下を実感するのは、これからだと思います。

なお、中小企業の倒産が増加するのは、国の大規模な公共投資によるクランディングアウトですので、講学上は想定の範囲内だと思います。

>問題はこの人手不足が、震災復興事業の集中、安倍政権の公共事業拡大、東京オリンピック開催等に伴う一過性のものである可能性が高いことだろう。

これは、本来の我が国の実力である供給力不足(低い潜在成長力)が大規模な公共投資で顕在したということですから、むしろ一過性に終わってもよいのです(期間的な外国人労働者を受け入れて時間稼ぎを行うのでしょうが・・・。)。

問題は、良くも悪くもこれで顕在化した供給力不足についての国民的な認識の甘さでしょう。
  • キセン
  • 2014/07/08 6:07 AM
「クランディングアウト」は「クラウディングアウト」と訂正足します。失礼しました。
  • キセン
  • 2014/07/08 9:29 AM
市場全体で賃金が上昇しているわけではないという指摘はごもっともです。訂正させて頂きました。

供給力の顕在化については、経済効果の低い公共事業で貴重な供給力を浪費することは問題ですよね。
  • ゆうき
  • 2014/07/08 1:39 PM
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