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海外旅行保険の事故発生率・支払発生率・保険会社の手数料

海外旅行保険の事故発生率・支払発生率・保険会社の手数料を考えてみた。
ジェイアイ傷害火災保険のトラブルデータによると、海外旅行保険の事故発生率(保険金請求件数/保険加入者数)は3%〜4%で、請求件数の内訳は治療・救護費用が約4割、携行品損害が4割、旅行事故緊急費用が1.5割となっている。

一方、AIU保険によれば、海外旅行保険の支払い件数の7割が治療・救護費用で、エイチエス損害保険でも支払い件数の7割が治療・救護費用、2割が携行品損害となっている。これらのデータから、携行品損害事故の請求のうち、実際に保険金が支払われた件数は半分以下であることが推定できる。

海外旅行保険の各補償のうち、保険商品として最も価値を見出すことができるのは治療・救護費用の補償だろう。救護ヘリやチャーター機などは極めて高額になることがあるからだ。一方で携行品損害の支払限度額は10万円〜数十万円程度、旅行事故緊急費用(飛行機遅延等による費用の補償)は数万円程度のため、ほとんどの人にとって保険がなくても対応できる範囲だろう。

ジェイアイ傷害火災保険のトラブルデータでは、1000万円以上の事故は9件、300万円以上の事故は67件となっている。トラブルデータでは全体の契約者数は公開されていないので、これらの高額事故がどの程度の割合で発生しているのかは不明だ。治療・救護費用の補償上限の分布と支払い実績の分布が知りたいところだ(私が入っているセゾン・アメックスカード付帯の海外旅行保険の治療費用の支払限度額は300万円、救援者費用は300万円。年間海外渡航数は数回程度で総滞在日数は2週間〜3週間程度)。

ちなみに損害保険料率算出機構統計集の海外旅行傷害保険統計表によれば、2012年度の海外旅行保険における治療・救護費用等の保険料収入は358億円、保険金支払額は168億円なので、支払った保険料の約半分が保険会社のコストと収益になっていることになる。

支払限度額を合理的にどこで線を引けばよいのか。とても悩ましいところだ。

関連記事:
・クレジットカード付帯の海外旅行保険を比較してみた

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