一点目の理由は、リスクに見合ったリターンが出せていないことだ。円建てのMSCIエマージング・インデックスの10年〜20年のリスクが25%〜26.3%なのに対して、リターンは8.5%〜10.1%(myインデックス)。
一方、日本株を除く先進国株のMSCIコクサイ(円建て)の10年〜20年のリスクが18.9%〜19.5%なのに対して、リターンは5.3%〜10.5%となっており(myインデックス)、ポートフォリオにおいて新興国株の割合を増やせば増やすほど有効フロンティアから乖離していく。
二点目の理由は、インデックスファンド(投資信託)と国内ETFの中で選ぼうとすると、保有したいと思う商品が見つからないこと。新興国株インデックスファンドの信託報酬 は最低でも0.6%(税抜)かかる。新興国株の国内ETFはベンチマークから下方にだいぶ乖離していたり、分配金への課税率が高すぎる課題があったりする。
三点目の理由は、新興国の成長と株価に対する疑問があること。過去20年間、新興国のGDPは大幅に伸びてきた。しかし、その成長の果実はどちらかと言えば先進国企業が享受していた(新興国市場の投資比率はGDPベースか時価総額ベースか?参照)。今後は高齢化により、これまでのような成長は期待できず、足元では労働生産性の伸びが低下している(新興国の労働生産性の伸びが減速傾向に〜新興国株ポートフォリオを検討中参照)。
経済評論家の山崎元氏も、以前は「新興国株は25%を上限に組入れ可」と言っていたが、最近では、この発言は少なくなり、国内株と先進国株の二本立てを推奨している(山崎元「超簡単お金の運用術」が全面改訂〜推奨ポートフォリオは国内・先進国株に半々参照)。
新興国株は、一時期、私のポートフォリオの26%程度まであったが、現在は13%まで落としている。今後は新規投資をしばらく控えようと思っているので、比率はさらに低下していくだろう。
関連記事:
・MSCIエマージング連動の国内上場ETF(1681・1582)のリターンを比較してみた
一方、日本株を除く先進国株のMSCIコクサイ(円建て)の10年〜20年のリスクが18.9%〜19.5%なのに対して、リターンは5.3%〜10.5%となっており(myインデックス)、ポートフォリオにおいて新興国株の割合を増やせば増やすほど有効フロンティアから乖離していく。
二点目の理由は、インデックスファンド(投資信託)と国内ETFの中で選ぼうとすると、保有したいと思う商品が見つからないこと。新興国株インデックスファンドの信託報酬 は最低でも0.6%(税抜)かかる。新興国株の国内ETFはベンチマークから下方にだいぶ乖離していたり、分配金への課税率が高すぎる課題があったりする。
三点目の理由は、新興国の成長と株価に対する疑問があること。過去20年間、新興国のGDPは大幅に伸びてきた。しかし、その成長の果実はどちらかと言えば先進国企業が享受していた(新興国市場の投資比率はGDPベースか時価総額ベースか?参照)。今後は高齢化により、これまでのような成長は期待できず、足元では労働生産性の伸びが低下している(新興国の労働生産性の伸びが減速傾向に〜新興国株ポートフォリオを検討中参照)。
経済評論家の山崎元氏も、以前は「新興国株は25%を上限に組入れ可」と言っていたが、最近では、この発言は少なくなり、国内株と先進国株の二本立てを推奨している(山崎元「超簡単お金の運用術」が全面改訂〜推奨ポートフォリオは国内・先進国株に半々参照)。
新興国株は、一時期、私のポートフォリオの26%程度まであったが、現在は13%まで落としている。今後は新規投資をしばらく控えようと思っているので、比率はさらに低下していくだろう。
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- 2015.04.17 Friday
- カテゴリ:アセットアロケーション
- comments(2)
新興国は先進国に比べて人件費が安くて、人口が増加していると聞きますが、それは人件費が上がってしまっただけでアドバンテージがなくなるので、持続可能とは言えないように思えます。
私の場合は先進国株式を中心に組み込んでいる理由は、新興国は先進国に対するアドバンテージがよく分からないからです。
サテライトに組み込んでいる国としてスウェーデン、デンマークの株式インデックスを組み込んでいます。