前作の「ほったらかし投資術」の出版は2010年。前作は両者の執筆パートが明確に分離されており、山崎氏のトーンと水瀬氏のトーンにややギャップがあったため、初心者にとっては若干読みにくい構成にはなっていた。しかし、本作は両者が共同で進めるかたちになっており、読みやすさが向上したと思う。最新のインデックス投資商品も充実している。
アセットアロケーションについては、前作では国内株5割、先進国株4割、新興国株1割という推奨ポートフォリオが示されていたが、本作では国内株式と外国株式を5:5(4:6もしくは6:4まで許容範囲)となっており、具体的な商品としてMAXISトピックス上場投信(1348)とニッセイ外国株式インデックスファンドが示されている。新興国株式の投資の是非・配分に関する記述はいつの間にか消えているが、その理由が示されていないのは残念だった。
また、このアセットアロケーションは以前から山崎氏が推奨して来たものだが、水瀬氏の実践しているアセットアロケーションは、日本株と外国株は1:6の比率になっており、本書の推奨ポートフォリオとは大きく異なっている(2014年12月末の資産配分と主な投資商品参照)。この点は、山崎氏と水瀬氏の意見の違いとして記載しておいた方が良かったと思う。
いずれにしても、初心者にはオススメできる投資本として、インデックス投資初心者のためのオススメ本4冊に追加したい。
関連記事:
・山崎元・水瀬ケンイチ著「全面改定ほったらかし投資術」の共著者間の不一致点が興味深い
アセットアロケーションについては、前作では国内株5割、先進国株4割、新興国株1割という推奨ポートフォリオが示されていたが、本作では国内株式と外国株式を5:5(4:6もしくは6:4まで許容範囲)となっており、具体的な商品としてMAXISトピックス上場投信(1348)とニッセイ外国株式インデックスファンドが示されている。新興国株式の投資の是非・配分に関する記述はいつの間にか消えているが、その理由が示されていないのは残念だった。
また、このアセットアロケーションは以前から山崎氏が推奨して来たものだが、水瀬氏の実践しているアセットアロケーションは、日本株と外国株は1:6の比率になっており、本書の推奨ポートフォリオとは大きく異なっている(2014年12月末の資産配分と主な投資商品参照)。この点は、山崎氏と水瀬氏の意見の違いとして記載しておいた方が良かったと思う。
いずれにしても、初心者にはオススメできる投資本として、インデックス投資初心者のためのオススメ本4冊に追加したい。
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- 2015.06.14 Sunday
- カテゴリ:アセットアロケーション
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