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新企業年金制度「リスク分担型確定給付年金(仮称)」は仕組み債の年金版では?

厚生労働省が確定給付型年金(DB)と確定拠出型年金(DC)を組み合わせた新たな企業年金制度を検討しているとのこと(朝日新聞)。
記事によれば、新制度のポイントは以下の通りとのこと:

  • 確定給付と同様に企業は将来の給付水準を示すが、あらかじめ運用の失敗に備えた「リスク対応掛け金」を上乗せして積み立てる。
  • 実際の給付額は運用成績で増減し、運用損があれば企業は掛け金分だけを負担し、社員は給付額が減る。

日本経済新聞の記事によると、新しい企業年金制度の名称は「リスク分担型確定給付年金(仮称)」とのこと。

リスク分担型確定給付年金は社員にとってはリターンが予定利率に限定されるが、リスク対応掛け金以上の損失は無制限にリスクを追うことになる。一方、企業側は予定利率以上になればリスク対応掛け金が回収できる一方、リスクは負担上限を掛け金のみに限定できる。

つまり、リスク分担型確定給付年金は仕組み債の企業年金版だろう。予定利率やリスク対応掛け金の水準にもよるが、社員にとって不利な取引になる可能性が高そうだ。このような不健全な年金制度はやめたほうが良いだろう。


9/17追記:社員にとって「リターンが予定利率に限定される」との認識や、企業にとって「予定利率以上になればリスク対応掛け金が回収できる」との認識は間違っていることが分かった。詳しくは、本ブログ記事「厚生労働省が検討中のリスク分担型確定給付年金(DB)における権限と責任の不一致」を参照。

関連記事:
・一般投資家向けの仕組み物を禁止せよ!山崎元氏が提唱

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