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分配金で運用効率はどの程度低下するか〜分配の有無より維持コストを重視するべき理由

分配金を出すファンドは運用効率が低下すると言われている。そこで、どの程度悪化するのか。シミュレーションを行ってみた。
分配金を出していないファンド(分配なしファンド)と毎年1%の分配金を出すファンド(分配ありファンド)で比較。シミュレーションの前提は以下の通り:
  • 投資元本1万円で20年間運用
  • 年間リターンは5%(一定)
  • 分配金への配当課税は20%
  • 譲渡益税は20%
  • 分配金は課税後すぐに再投資することを想定
  • 売買手数料は考慮しない

結果、分配なしファンドの場合は、20年後の評価資産額は25270円となり、売却後(譲渡益税支払い後)の資産額は22216円となった。

一方、分配金ありファンドの場合は、20年後の評価資産額は24328円となり、売却後(譲渡益税支払い後)の資産額は21997円となった(配当課税については20回の分配金に対する配当課税を考慮。譲渡益税については元本部分に課せられる譲渡益課税と19回の分配金再投資部分に課せられる譲渡益課税をそれぞれ考慮)。

ここで、分配金なしファンドにおいて信託報酬等の維持コストが、それぞれ0.1%、0.2%、0.3%の場合に、売却後の資産額がどのように変化するかを算出してみた。その結果は以下の通り:
  • 維持コストが0.1%:21853円
  • 維持コストが0.2%:21496円
  • 維持コストが0.3%:21146円

つまり、実質維持コストが同水準の場合、分配なしファンドの方が分配ありファンドよりも売却後の資産額が高くなるが、分配なしファンドの実質維持コストが0.1%高い場合、分配金ありファンドよりも売却後の資産額が低かった。

分配金を頻繁に出すETFよりも分配金を出していないインデックスファンド(ただし分配金を出さないと約束しているファンドは存在しない)の方が運用効率で有利と言われているが、維持コストの差が0.1%程度あれば、ETFが不利とは言えないことが分かった。

関連記事:
・「配当なし指数を連動対象としているインデックスファンドはいらない」に賛成

コメント
年間リターンを一定にすれば確かにそうですが、
相場は乱高下するのであり、下落相場を考慮していません。
含み損でもETFは分配金に対して課税されます。

  • 通りすがり
  • 2015/09/27 6:11 PM
興味深く拝見させていただきました。
ところで、VT等の場合、確定申告をしない限り、分配金から約3割の源泉税が取られます。
そこで、配当課税を28.2835%としたシミュレーションも知りたいです。
よろしければご検討ください。
  • 隠れクマノミ
  • 2015/09/28 10:30 PM
追伸です。
VTの分配金の利回りは年2.4%のため、年2.4%でのシミュレーションもご検討いただけるとうれしいです。
宜しくお願いします。
  • 隠れクマノミ
  • 2015/09/30 8:38 AM
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