ブラックロックのプレスリリース(PDF)によれば、「iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)」はいわゆるスマートベータ指数連動のETFで、「業種・ファクター・銘柄間の相関を考慮し、ポートフォリオを最適化することでリスク(価格変動)を最小限にすることを目指します」とのこと。信託報酬は0.19%(税抜)。
この説明だけでは分かりにくいので、MSCI日本株指数の資料(PDF)とMSCI日本株最小分散指数の資料(PDF)をもとに、いろいろな比較をしてみた。
まず、組み入れ銘柄数は以下の通り:
次に、セクター割合を比較してみた。前者の数字がMSCI日本株指数における配分、後者の数字がMSCI日本株最小分散指数における配分である。
一般消費財サービス、金融、情報技術などの配分を低くし、ヘルスケア、生活必需品、公益事業などの配分を引き上げているようだ。生活必需品セクターの配分引き上げは興味深いところ。
組み入れ銘柄については、MSCI日本株指数では5.73%がトヨタ、2.97%が三菱UFJだが、MSCI日本株最小分散指数では、最大でもJR西日本とNTTドコモでそれぞれ1.79%だった。
過去10年間のリターンは、MSCI日本株指数が年平均3.02%だったが、MSCI日本株最小分散指数では5.27%だった。
「iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)」はスマートベータ指数連動ETFにしては信託報酬が割安なので、ちょっと検討してみようかと思った。
関連記事:
・信託報酬0.06%の「iシェアーズTOPIX ETF(1475)」が10月20日に上場
この説明だけでは分かりにくいので、MSCI日本株指数の資料(PDF)とMSCI日本株最小分散指数の資料(PDF)をもとに、いろいろな比較をしてみた。
まず、組み入れ銘柄数は以下の通り:
- MSCI日本株指数:314銘柄
- MSCI日本株最小分散指数:155銘柄
次に、セクター割合を比較してみた。前者の数字がMSCI日本株指数における配分、後者の数字がMSCI日本株最小分散指数における配分である。
- 一般消費財サービス:21.35%→16.4%
- 金融:19.62%→13.88%
- 資本財サービス:18.64%→19.71%
- 情報技術:10.4%→6.13%
- ヘルスケア:7.84%→12.87%
- 生活必需品:7.36%→12.08%
- 電気通信:5.66%→5.36%
- 素材:5.55%→4.62%
- 公益事業:2.72%→6.36%
- エネルギー:0.86%→2.59%
一般消費財サービス、金融、情報技術などの配分を低くし、ヘルスケア、生活必需品、公益事業などの配分を引き上げているようだ。生活必需品セクターの配分引き上げは興味深いところ。
組み入れ銘柄については、MSCI日本株指数では5.73%がトヨタ、2.97%が三菱UFJだが、MSCI日本株最小分散指数では、最大でもJR西日本とNTTドコモでそれぞれ1.79%だった。
過去10年間のリターンは、MSCI日本株指数が年平均3.02%だったが、MSCI日本株最小分散指数では5.27%だった。
「iシェアーズMSCI日本株最小分散ETF(1477)」はスマートベータ指数連動ETFにしては信託報酬が割安なので、ちょっと検討してみようかと思った。
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- 2015.09.30 Wednesday
- カテゴリ:国内上場ETF
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