新着記事/関連記事

GCIエンダウメントファンドの販売用資料において改善すべきポイント

先日、GCIアセットマネジメントによるGCIエンダウメントファンドに関するブロガーミーティングに参加した。
説明を聞いている中、GCIエンダウメントファンドの販売用資料には更なる改善が必要だと感じたので、以下の通り、販売用資料をに対するコメントをまとめてみた:

1. 販売資料P1の「エンダウメント投資の特徴とメリット」において、「エンダウメントは寄付金を原資とし、返済期限のない半永久的な資産を運用しています。そのため、短期的な市場の動きに過剰反応することなく、頻繁な売買を回避して取引コストを抑制することにより、効率的にパフォーマンスを追求します」と記載されている。しかし、公募投信である本ファンドは、即現金化可能な運用戦略に限定されており、本ファンドでは必ずしもこの特徴を完全には体現できていないため、注釈が必要である。

2. 販売資料P3の「オルタナティブ投資導入の効果(シミュレーション)」において、「オルタナティブ投資あり」と「オルタナティブ投資なし」の2002年からのパフォーマンス比較が行われているが、脚注の通り、この過去パフォーマンスではシミュレーションベースの数値を使用している。しかし、過去のシミュレーション結果をもって一般的なオルタナティブ投資の効果のように説明するべきではないだろう。一般的なオルタナティブ投資のパフォーマンスを示すのであればHRFXヘッジファンド指数などを提示するべきだし、GCIシステマティック・マクロファンドクラスAのシミュレーションベースのパフォーマンスを提示するのであれば、このファンドに限定して説明するべきである。

3. 販売資料P4及びP6の運用コストに関する説明では、ファンド・オブ・ファンズの信託報酬である「0.65%(税抜)」ではなく、組み込み先のファンドの維持手数料を含めた実質的な負担である「1.152%(税込)程度」を使用するべきである。

4. 販売資料P10のGCIシステマティック・マクロファンドクラスAの運用目標には「目標リターン:年率40-50%、目標リスク(標準偏差):年率25%程度」と記載されているが、標準偏差が25%程度の時に、年率40-50%のリターンを達成する確率は数%以下である。目標リターンの定義を確率を含めて説明するか、それが難しいのであれば、期待リターン(標準偏差の頂点に相当するリターン)で説明するべきである。

関連記事:
・GCIアセットマネジメントのオルタナティブ運用ブロガーミーティングに参加した

コメント
コメントする




   

コメント欄の更新状況をRSSで通知する
この記事のトラックバックURL
トラックバック

サイト内検索

新着記事の通知

人気記事(はてなブックマーク数)

トピックス

最近のコメント

  • 分譲マンションとねずみ講の共通点〜新規顧客を集めないと破たんするビジネスモデル
    ゆうき (05/11)
  • 分譲マンションとねずみ講の共通点〜新規顧客を集めないと破たんするビジネスモデル
    オーナーTH (05/11)
  • 2016年9月30日現在の妻のアセットアロケーション(資産配分)と投資商品
    ハイマージェ (04/25)
  • 非常用復水器(イソコン)の使用方法を知らなかった東京電力
    アルバートロンくん (04/13)
  • ジュニアNISAの利用者数が低迷〜ジュニアNISA制度の必要性を問う
    Bobおじさん (03/09)
  • スーモの賃貸・購入比較の試算はアンフェアではないか?
    Willy (01/26)
  • 資産運用の無料相談掲示板 (2)
    マサル (01/13)
  • 資産運用の無料相談掲示板 (2)
    ゆうき (01/11)
  • 資産運用の無料相談掲示板 (2)
    マサル (01/11)
  • 金融庁が導入検討中の「積立NISA」が年間投資上限40万円・非課税期間20年で決着
    ハイマージェ (12/10)