北海道新幹線が開業〜建設費の約9割は財政負担でJR北海道も大赤字

北海道新幹線の新青森駅ー新函館北斗駅間が開業した。
JR北海道が2015年12月9日に発表した資料「北海道新幹線の収支想定」(PDF)によれば、年間収入が111億円に対して支出が160億円となり、差引48億円のマイナスになると推計されている。

JR北海道は2015年12月時点で鉄道・運輸機構に支払う貸付料を9億円と想定していたが、2016年3月25日、国土交通省はJR北海道の負担分が1億1400万円になることを発表した(国土交通省報道発表)。また、第三セクターに経営分離される江差線と海峡線の赤字は年間27億4700万円とのこと(東洋経済)。したがって、JR北海道における北海道新幹線の新青森ー新函館北斗間の収支は13億円程度の赤字になる可能性がある。

ただ、これはあくまでJR北海道の収支予測であって、建設費の約9割は国民負担になる可能性が高い。北海道新幹線の新青森ー新函館北斗間の建設費は5783億円になるとのこと(Web東奥)。これに対してJR北海道とJR東日本が30年間支払うとされている貸付料等は23億円×30年で690億円にしかならない(建設費の12%)。残りの5093億円+金利分は税金負担となり、うち917億円(18%)+金利分が北海道の負担になると想定される。

さらに、国土交通省によれば新函館北斗ー札幌間の建設費は約1兆6700億円になるとのこと (北海道交通政策局) 。同じく貸付料による利用者負担が1割程度だとすると、北海道新幹線全体の財政負担は約2兆円程度になる。すでに膨大な財政赤字を抱える中、莫大な財政負担を負ってまで建設する必要があったのか疑問だ。

関連記事:
・北海道新幹線の札幌延伸工事・北陸新幹線の敦賀延伸工事は中止すべき

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