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eMAXIS Slimシリーズは投信コスト競争に歯止めをかける存在になるのか?

久しぶりの投資ネタになるが、三菱UFJ国際投信が格安インデックスファンドの「eMAXIS Slim」シリーズを設定するとのニュースが飛び込んできた(三菱UFJ国際投信プレスリリース)。

「eMAXIS Slim」シリーズは、国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券の4本のインデックスファンドで構成。信託報酬は国内株式:0.18%、国内債券:0.14%、先進国株式:0.2%、先進国債券:0.17%とクラス最安だ(いずれも税抜)。

三菱UFJ国際投信が既存の「eMAXIS」シリーズの信託報酬引き下げではなく、新規の「eMAXIS Slim」シリーズを設定した背景には、販売会社が信託報酬の大幅な引き下げに同意しなかったからなのかもしれない。「eMAXIS」シリーズの販売会社の多くは地方銀行で、信託報酬を大幅に引き下げた場合、人件費や管理コストがカバーできない可能性がある。一方で「eMAXIS Slim」シリーズの販売会社は今のところ4ネット証券のみ。

「eMAXIS Slim」シリーズが画期的なのは「他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続ける」と表明している点だ。日本経済新聞の記事「三菱UFJ国際投信、投信手数料「常に業界最低」に』によれば、「常に最低を打ち出せば、過度な手数料の引き下げ競争に歯止めがかかるとの読みもある」とのこと。

ただ、すでにニッセイ、たわら、iFreeなど信託報酬が同水準の格安インデックスファンドが多く存在する中で、後発の「eMAXIS Slim」シリーズが現在の信託報酬のままで純資産残高を大きく伸ばすのは難しいだろう。既存のeMAXIS保有者を裏切る形になってしまったのもマイナス要因だ。後発組が純資産残高を伸ばすためには、更なるコスト競争を仕掛けるしかないと思われる。

eMAXISシリーズは2009年ごろにSTAMシリーズとコスト競争を演じた。そんなeMAXISシリーズが再び見れることを期待している。

関連記事:
・10年間(2005年〜2015年)にインデックスファンドの信託報酬はどの程度下がったか?


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