金融庁へ「個人投資家からの税制改正要望」(NISA制度等)について意見を提出

金融庁が意見募集「個人投資家からの税制改正要望」を開始したので意見を送ってみた。

指定された記載内容は、NISA制度等に関する税制改正要望の内容、その理由、実現した場合の効果の3つ。以下、私が提出した内容:

要望1:つみたてNISAの投資枠拡大&12の倍数での設定
理由:老後の資産形成のためには年間40万円では不十分。加えて12で割れないため枠を使い切ることが困難。
効果:老後の資産形成の拡充。制度の使いやすさが向上。

要望2:つみたてNISAへの一本化(従来のNISA、ジュニアNISAは段階的に廃止)    
理由:従来のNISA、ジュニアNISA、つみたてNISAが併存する状態は複雑。従来のNISAは投資期間が5年と短く、長期投資に適さない。
効果:制度をシンプル化することにより、投資家の裾野拡大が期待できる。

要望3:つみたてNISAのインデックス投信の信託報酬条件引き下げ(0.3%〜0.4%程度へ)
理由:現行の信託報酬条件は現状の主力商品の水準と比較して高め。
効果:商品を絞り込むことで、制度の使いやすさが向上。

要望4:つみたてNISAのアクティブ投信の採用条件のシンプル化(信託報酬条件のみで十分)
理由:現行のアクティブ投信の採用条件は複雑すぎる。加えて採用時に基準をクリアーすればその後は条件を満たさなくなっても良いため、制度の公平性に欠ける。
効果:アクティブ投信の基準をシンプル化することで制度の使いやすさが向上。

要望5:iDeCoの特別法人税の完全撤廃
理由:現在、凍結されているものの、iDeCoの年金積立金に課される特別法人税は理不尽に高すぎる。
効果:制度改定リスクを取り除くことで、iDeCoの拡大が期待できる。

なお、同時に募集されている私が考える「つみたてNISA」と「iDeCo」の活用法についての意見は、下記の記事を参照頂きたい。

関連記事:
・金融庁へ「私が考えるつみたてNISAとiDeCoの活用法」について意見を提出


コメント
おそらく積み立てNISAについて信託報酬等の要件を設けると、金融機関にとって取扱うメリットがほとんどないので全く普及しないだろう。
現行NISAの充実のほうが良いと思う。(投資期間の長期化や資金枠の拡大など)
  • オーナーTH
  • 2017/08/09 11:20 PM
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