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森本忠夫の「マクロ経営学から見た太平洋戦争」



森本忠夫著「マクロ経営学から見た太平洋戦争」を読んだ。戦争を語った本はこれまでもいくつか読んできたが、それらの多くは、どのような戦闘が行われたかを記したものであった。しかし、
本書はこれらの戦記モノとは異なる。資源の採掘から運搬、生産能力、労働力、技術開発力、財政配分、訓練など、まさに経営の視点で太平洋戦争を分析した本なのだ。

本書が語る重要なメッセージとしては、日本人は、自己を客観的に見ることを忘れ、「こうなったらといい」という期待が、現実の想定プランとなってしまう傾向がある、と分析しているところ。これは太平洋戦争に限らず、現代の日本人の行動にも大きく当てはまる気がする。たとえば、バブル経済とその結果としての不良債権処理をめぐっては、どちらも過小な期待を前提とした政策に終始し、常に後手に回った対応しかできていなかった。また、年金の将来予測は、現実の出生率をかなり希望的な数値で計算したものだ。

「こうなったらいい」という期待と「こうなる見込み」という想定の違いをきちんと分けて考えることが重要なのだ。この重要な教訓を、日本人がこの悲惨な歴史から学び取っていないとしたら、戦闘の年だけを丸暗記するこれまでの歴史教育は、かなり不十分なものなのではないだろうか?

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コメント
 んー、確かにあるある、日本のエネルギー政策もまさにそうですよね。
  • SGW
  • 2007/03/17 5:47 AM
HKリッチという金融商品がありますが投資に値するのでしょうか?
  • 2007/03/18 4:49 AM
HKリッチのウェブサイトが閉鎖されているようですが・・・
  • ゆうき
  • 2007/03/18 8:05 AM
本日、再度アクセスしたら見れましたので、下記の記事に回答を書きました。

http://fund.jugem.jp/?eid=284
  • ゆうき
  • 2007/03/20 12:12 AM
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