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ウォール街のランダム・ウォーカー(第9版)のポイント



バートン・マルキール著「ウォール街のランダム・ウォーカー(第9版)」を読んだ。第8版との大きな違いは、第10章として新たに行動ファイナンスに関する考察が加えられたことと、第13章で老後資金の運用方法が大幅に追加された点である。
特に老後資金の運用方法については、年間に切り崩しても良い割合として、ポートフォリオの期待リターンから、インフレ率を引いた額と提唱している点が印象に残った。つまりポートフォリオの期待リターンが6.5%でインフレ率が2%のときに年間に切り崩す金額は、総資産の4.5%以下に抑えたほうが良いということだ。

ここで大きな疑問となるのは、グロソブなど多分配型投信の問題だ。分配金を全額消費に回すと仮定したときに、多くの多分配型投信では実現リターンを目いっぱい切り崩していて、切り崩しすぎということになる。また、多数の多分配型投信を保有している場合、ポートフォリオ全体の切り崩しても良い割合を調整できないという問題もある。

多分配型投信は、分配金から税金が引かれるため、分配金を再投資することは極めて非効率だが、分配金を消費に回すとしても、多くの問題があることがわかる。投資教育上極めて有害な金融商品である。

ウォール街のランダム・ウォーカー(第9版)については、この程度の改定だとしたら第8版を読んだ人は、改めて買う必要はないような気がする。ただ、インデックス投資に興味ある人でまだ読んでいない人は、ぜひオススメしたい一冊だ。

関連記事:
・テクニカル分析は根拠がない
・グロソブの問題点

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